夏の終わりの思いで

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小さな頃、父親に連れて行ってもらった微かな、断片的に残る記憶に「郡上踊り」があります。旅館では畳のお部屋で我々兄弟3人が思いっきり輪になってぐるぐる、ぐるぐる回って、呆れた女中さん達を横目にいつまでも、いつまでも楽しくて走り回っていた記憶があります。ひとしきり回って疲れて、表に出て父親の手に引かれて踊りの輪の中へ・・・。恥ずかしくって踊れなかったけれど、とても幻想的に心に残っています。

生歌に生演奏の音はとても儚く、昔聞いたそれと重なりとても懐かしかったです。あの時ためらって踊れなかったけれど今回は輪に入ってあの頃を懐かしみながら、しっかり踊りました。来年もまた躍らせてもらおうと思います。

五藤

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